『これだ！』思わず膝を叩きました。
なんと、私が住んでいるところにあったんです。

広島県福山市の瀬戸内海・鞆の浦から、岡山県井原市・高梁市・真庭市を抜け、日本海を望む鳥取県倉吉市までの200㎞余り、3県を縦断する国道313号。

この国道313号沿線に点在する町々は、日本の美しい風景と数多の文化遺産に溢れた素晴らしいところばかりでした。

故郷福山市でロストワックス製法による金属部品製造販売会社を営み、海外渡航も多かった経験から、社員や地域の皆さんに『日本の、特に自分たちの住むところの良さを知って欲しい』といつもいつも思っていました。

『国道313号、ええじゃぁにゃぁか』

この道を知ることで、住む町を誇り、もっともっと愛して欲しいとの願いが沸々と湧いてきたんです。
そして、かつて度々訪れたドイツのロマンチック街道から構想し『ロマンチック街道313』と名付け、点から線へ結ぶ沿線振興を提唱しました。

程なく、3県にまたがる福山・井原・高梁・真庭・倉吉5つの青年会議所の方々が賛同して下さり、共に手を結び「ロマンチック街道313連絡協議会」を発足してくださいました。

『ありがたかったなぁー』

彼らのおかげで、私の提唱は少しばかり膨らみ躍動するきっかけとなりました。
以来30年余り、国道313号は『ロマンチック街道313』として定着し、道路整備もすすみました。

「ロマンチック街道313連絡協議会」を始め、沿線各地のご協力とご支援で様々な催しも行われ、交流が盛んとなったように思います。

私も『ロマンチック街道313』を数えきれないほど走り、自分たちの町を愛し続ける多くの方々に出会うことができました。

提唱した者として感謝の念に堪えません。
皆さん、ほんとうにありがとうございます。
益々の振興を願いつつ・・・・・・

瀬戸内海と
日本海を結ぶ