湯野迫山の 安原正始さん方裏山の荒神杜の境内に在ります 神杜に金毘羅さんがあるといっても 神仏混交の境内だった訳ではありません 四十年くらい前に ここから二百米ほど南の石州往来が拡幅された時 ちょうど道のド真ん中になるので この境内へ移されたものです
この常夜燈がもと立っていた処は 石州往来の池のそばです この池は昔 堂々川の伏流水を利用して作ったようです 用がなくなった今 埋められてしまいました
安原さんと隣の備後国分寺を隔てる川の土手は 数十年前は低くて 安原さん方から国分寺が丸見えだったそうです この堂々川が流し出す土砂は大変なもので 舟行に差し支えるから 徳川末期時代から砂防の石垣を積んでいた遺跡が沢山あります
安原さん方の水車は現役ですが 明治時代にはこの谷に六軒の水車小屋が粉を碾いていたそうです