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2010年にカタールで行われたワシントン条約締約国会議で大西洋・地中海産クロマグロの輸出禁止をめぐってのニュースが話題になりました |
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マグロといえば、あの鮮やかな"赤身"が印象的です。
まさに赤身魚の代表格といっても過言ではありません。
では、その赤身魚の赤色の正体は一体何のでしょう?
・・・答えは、ずばり 鉄 にありました |
一般に、カツオやマグロなどのいわゆる"赤身魚"と呼ばれる魚は、筋肉に"ミオグロビン"という色素タンパク質を多く含んでいます。ミオグロビンはヘム鉄と呼ばれる鉄分とグロビンと呼ばれるタンパク質からなる分子で、酸素と結びついて筋肉組織の中で酸素を蓄える働きをしています。
そのミオグロビンに含まれるヘム鉄が赤い色素を持っているので、筋肉中にミオグロビンが多い魚ほど赤く見えるそうです。 |
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マグロは遠洋を泳いでおり泳ぐのをやめると死んでしまうため常に泳ぎ続けています。泳ぎ続けるにはたくさんの酸素を必要としますのでミオグロビンによって筋肉に酸素を蓄えるという重要な役割を果たしているわけです。 |
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それとは対象的に"白身魚"の多くは海岸線付近に棲んでいて、普段は砂の中でじっとしていたり海草の影に隠れていたりしていますがエサや外敵がやってくると目にもとまらぬ速さで飛び出していきます。
これは、無酸素運動により瞬間的に筋肉を使っていて筋肉に酸素を蓄える必要がありません。そのため筋肉に含まれるミオグロビン量も少なく白い色をしています。 |
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このように一般的に赤身は持久力が必要な「長距離型」、
白身は瞬発力が必要な「短距離型」の筋肉なのです。 |
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人間の筋肉は主に筋繊維というもので構成されています。その筋繊維は"速筋"と"遅筋"の2種類に分かれます。速筋はその色から"白筋"とも呼ばれ、遅筋もまたその色から"赤筋"と呼ばれます。まさに上で述べた魚と一緒です。
人間の身体において速筋と遅筋の割合は生まれつき個人差があります。その割合を知れば、あなたにとって適正なスポーツが分かるかもしれません?? |
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~ロストワックスの可能性を拡げる~ |
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