キングパーツ
すぐ焼けるフライパン 

 

 
強い ・・・ ナイフ、
軽い ・・・ メガネフレーム
無害 ・・・ 人工関節、ネックレス
  などなどいろいろな長所が取りざたされるチタン
  実は熱を非常に伝えにくいというのはご存知でしたか?
 
 
最近は、軽くて丈夫ですぐ火の通るチタン製フライパン!などというものが売られるようになっています。
ん?!   矛盾してないか??   と思われた方もいらっしゃると思います。
 
???なぜ熱を伝えにくいのにすぐに火が通るのでしょう???
 
その理由は・・・
  まずフライパンの厚みはどうでしょうか?鉄製の物は1mm~4mm程度と様々な厚さがあるようですが、チタンは材料そのものの値段が高い、強度があるため薄くても形が崩れない、などの理由から他のフライパンに比べてとても薄く作られていて1~2mmのものが一般的なようです。
  火にかけたとき、すぐに熱が伝わるのはもちろん薄いほうですよね。
  ですが それだけだと同じ厚みの鉄の方が熱が伝わりやすいじゃないかとおっしゃる方もおられるかもしれません。
 
  そこで次に注目するのが、冒頭に申し上げた『チタンは熱を伝えにくい』です。
  実は以前この『金属のおはなし』の"早くラーメン食べたい"で書いたステンレス鍋と同じ原理なのですが、フライパンを火にかけたとき、熱を伝えやすい鉄製の物はフライパン全体に熱を伝えようと熱が広がっていきます。
  鉄のフライパンは均等に熱を伝えます
 
  それに対し熱を伝え辛いチタン製の物は、周りに熱を拡散させることなく火の直上へと熱を伝えていくので、すぐにフライパン表面が熱くなります。
  チタンフライパンは熱源部分だけ熱くなります
これが、熱を伝えにくいチタンフライパンにすぐ火が通る秘密なのです。
 
 
ただフライパン全体にまんべんなく熱が回る鉄製と比べ、チタン製の物は火の当たっている真上部分とそれ以外の部分にムラが生じるので、のんびりしているとすぐに焦げ付いてしまいます。
 
使いこなすには
それなりの腕が必要なようですね。
チタンフライパンは油断しているとすぐ煙がでます
  チタンフライパンは油断しているとすぐコゲます
その他チタンを使った調理器具?食器?の有名なものにマグカップが有ります。
これは軽く・熱を伝えにくいといった特性を生かし、"寒い所でコーヒーを入れても持ち手が熱くなりにくい"などの理由から登山愛好家の方に人気のようです。

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