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熱い真夏の8月に多くの人が青春時代を思い出し、心も熱くなる高校野球
バッターが打った瞬間「カキーン」と球場に響き渡るその音も
高校野球のイメージとして定着しています
今回はそんな心に響く音を演出する金属バットについてのお話しです

 
 
金属バットの作り方
  材質は・・・ほとんどが超々ジュラルミン材などのアルミ合金
  製造工程は・・・
    1 素管加工(金属メーカーにて行います)
    2 スピニング加工(ある程度バットの形にします)
    3 スエージング加工(金型を使用して形を完成させます)
    4 熱処理(焼入れ、焼き戻しを行います)
    5 ヘッド加工(ヘッドを素管へ取付けます)
    6 発泡樹脂注入(消音材などを注入します)
    7 グリップ加工(グリップエンドを溶接し取付けます)
    8 バフ研磨・アルマイト(外観を美しくし防錆効果を高めます)
 
 
 
バットの芯?
 

バッティングの際に
「バットの芯でしっかりとらえた」などという言葉をよく耳にしませんか?

そのバットの「芯」とはどんなものなのでしょうか。
「芯」と言うくらいですから何か特別なモノが詰まっているのでしょうか?

 
消音材が入っている場合もあるケド
金属バットの中を覗いてみても空洞です
   
 

ではバットの「芯」はどこにどのようにあるのでしょうか?

手がシビレる
 

根元や先端でボールを打つと
手が”シビレ”ることがありませんか?

痺れたということは打った瞬間バットが震動し
スイングした力をボールに上手く伝えることが
できなかったことになります。

   
  バットの「芯」はボールを打った時に「バットが一番震動しにくい場所」なのです
 
一番振動しない
スイングパワーをロスすることなくボールに伝える
ボールが遠くまで飛ぶ
 
  また、芯の位置は、バットの重心に対する握る位置によって変わるそうです
  バットの芯根元側
  バットを長く持てば重心近くに、短く持てば重心から離れ先端に芯がきます。
  バットの芯先端側
 
     
 
金属バットと木製バット
  野球のバットには主に高校生以下で使われる「金属バット」とプロ野球などで使われる「木製バット」があります。また最近では新素材としてカーボン製のものもあります。
  金属バットは木製バットに比べ反発力が高いだけではなく、「芯が広い!」という実験結果もあります。
  金属バットの芯の広さ
  金属バットは芯に数センチの幅がありますが、木製バットはほぼ点です
  木製バットの芯の広さ
  木製バットでより確実に遠くへ飛ばすには技術が必要ということになり、子供のころからプロの道を目指すようであれば木製バットで練習し、その感覚を養うというのも一つの手かもしれません。
   
 
 
 
雷の日は・・・
  ゴロゴロという音とともに雷が近づいている・・・試合中そんな天気になってきたら金属バットへ雷が落ちるかも?
ということで金属バットを使用する大会では、試合時に木製バットを用意しておくという規定があったりするそうです。
実際に2007年に行われた夏の甲子園予選西東京大会の準決勝で、この理由により試合途中から木製バットに切り替えて試合を続行したことがあるそうです。 
ですが金属より木製の方が雷は落ちにくい?実際はどうなのでしょうか・・・
 
 

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