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一般に金属は銀白色の光沢があります。
金の延棒

でも、金には人間の心を魅了する

美しい黄金の光沢があります。

なぜ、このような金色になるのでしょうか?

まず、一般的な金属の光沢について説明します。

金属の世界を
もっと小さい視点で見てみましょう。

通常電子は原子のまわりを回っていますが、金属の中では原子に縛られない電子=「自由電子」が不規則に動きまわっています。

この自由電子が、外から入ってきた光を弾き返すので、金属に当たった光はキラキラと銀白色に輝きます。

金属の光反射
 

それでは、金の場合はどうでしょう?

金の場合も同じように自由電子が動き回っていますが、金特有の規則性をもって動いています。

その為、目に見える光のうち緑色より短い波長の光は、はじき返すことができず吸収されてしまいます。

したがって、その反対色(補色といいます)である黄色が強調されて、美しい金色の輝きを放つのです。

金の光反射

(補足)技術支援室 高橋 徹

補色って???
色相環 補色

目に見える光(色)を同系色順に並べて輪にしたものを「色相環」といいます。
この色相環のそれぞれ対面の色を、それぞれの色の補色といい、お互いを鮮やかに見せる効果があります。

たとえば、緑を鮮やかに見せたい場合は、補色である赤をワンポイントで置けばいい。
「へた」の無いトマトより、小さくても「緑の葉っぱ」が付いたトマトのほうがおいしく見える???ハズです。

この補色は簡単に実感できます。
「赤色」をしばらく見つめた後、白い紙に目を移せば残像として見えるカタチの色はは赤の補色である「緑っぽい」と感じます。
実際には白い紙ですから緑色は見えないハズですが・・・

金の場合は、「青」や「紫」系の色が反射されない(つまり見えない)ので、反対色(補色)である「黄」や「オレンジ」系が強調されて黄金の輝きになります。

「銅」が輝くのもこれと同じです。


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