キングパーツ
小腹がすいたとき、夜食、時間が無いとき・・・ 日本にはイイ食べ物があります。
コンビニエンスストアに行くと毎週のように新製品が出ているインスタントラーメン。
どんな味か興味津々、期待度UP。
少しでも早く、その妙味を味わいたいものです。
早くラーメン食べたい・・・

ではどんな「調理器具」でお湯を沸かすのが一番早いのでしょうか?

カップ麺では主にやかんでしょう。袋ラーメンでは当然鍋になりますか。

やかんにしろにしろ、ほとんどの材質は金属ですね。土鍋もありますが、やはり早く湯が沸くのは金属製です。

どうしてでしょう??

熱の伝わりをイラストにしてみれば金属の優れた構造がわかります。

・まずは一般に「固体」とよばれるもの。その原子はつながっています。

右下の原子が暖められると・・・
は原子です。それぞれはで結ばれています。(たとえば共有結合)
20℃では20℃なりに振動していますし、100℃であれば100℃なりに、20℃よりは大きく振動しています。

右図のように、右下側が暖められると、その原子の振動が大きくなり、つながった隣の原子に振動が伝わっていき、結果としてそのものの温度が上がります。


・では金属の場合はどうでしょう?
は原子です。それぞれはで結ばれています。
通常の結合とは違い、金属の場合は金属結合とよばれ、
原子の間を伝導電子(自由電子)  が動きまわっています。
金属の場合、この伝導電子  が自由に動き回って熱を届けますので、通常の固体よりも熱を伝えやすい性質を持っています。

さて、金属は熱を伝えるには優位とわかったところで本題のラーメンを作る話に戻ります。

キーワードは 「熱しやすく冷めやすい」 か 「熱しにくく冷めにくい」
金属でも熱を伝える技に長けたモノがいます。

熱伝導率を見ると、銀の器で湯を沸かせば一番早く水が沸騰することになります。

ただし一般の家庭には無いと思われます。
少なくとも私のウチにはありません。

一般的にはアルミ、ステンレス、鉄。
中でもアルミは金銀銅には負けますが、
なかなかの熱伝導率。

ではアルミに決定!!!

材質 熱伝導率
84
320
430
390
アルミ 236
SUS304 16.3 オーステナイト系ステンレス
(18-8ステンレス)
SUS430 26.2 フェライト系ステンレス
ガラス 1
陶器 1.01~.6
1

と行きたいところですが、現実問題、ステンレス鍋はアルミ鍋の14倍もお湯が沸く時間がかかるとは思いませんよね。

熱伝導率の高いアルミなどは、「熱しやすく冷めやすい」

つまり鍋全体に熱が伝わり、鍋全体で沸騰します。

炎が底面からはみ出すほどの火力でもなんのその。

熱伝導率の低いステンレスでは、「熱しにくく冷めにくい」

鍋底の炎が当たっている部分が熱のほとんどを伝えています。

炎を大きくしすぎてもムダ!
取っ手の樹脂が熱くて持てなくなるのは火力オーバーです。

鍋全体で暖めるアルミ鍋が有利ですが、部分的に暖めるステンレス鍋でも水には対流があり、お湯が沸く時間が大きく変わることはありません。

・・・っ 俺の家にあるステンレス鍋は全体でグラグラって沸くぜ!とおっしゃる方。

ごもっともです

単版プレスのステンレス鍋以外は、少なくても3層構造、多いモノで7層構造をしています。

「熱しにくく冷めにくい」ステンレスですから、
料理の保温性能は抜群。

温まりやすい金属と重ねれば、
「熱しやすく、冷めにくい」理想の鍋になります。

結論、どんな鍋で調理しようが、袋麺の場合では大差無いですね。

問題はカップ麺。

湯が沸く間の数分より、カップに注いだ後の3~5分間のほうが

とてつもなく時間の長さを感じることは間違いないようで・・・・・・・・


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