銀は、金より価値があった!
現代では、金の価値は普遍的な物で、銀よりも金の方が価値がある事は皆さん知っていますが、かつて、紀元前1000年から紀元後1500年の間では、銀の方が価値があったと言われています。
古代エジプトでは、銀が金よりも2.5倍の価値があったと言われています。
また、中世ヨーロッパでは、銀器が大切に扱われ、錬金術ならぬ"錬銀術"も盛んに行われてきました。
この様に銀の価値が認知されると、貿易の支払手段としても銀が使われました。
中国では、宋の時代、銀器や銀塊を取り扱う店を[銀行]と呼んでいました。
19世紀から20世紀は、1国の経済価値を銀で規定し、国際貿易は、銀で支払いを中心とする[銀本位制]の時代がありました。その後、銀鉱山の相次ぐ発見で銀の価値が下がり、[金本位制]になりましたが貨幣が銀貨が中心ということで、お金を商う所としての「銀行」が定着したとも考えられます。
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