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高価な楽器は良い楽器?

 

ーケストラや吹奏楽で使用される”吹いて”音を出す管楽器は「金管楽器」と「木管楽器」の2種類に分類されます。
金管楽器にはトロンボーン・ホルン・トランペット・テューバなどがあり、木管楽器にはファゴット・クラリネット・サックス・フルートなどがあります。

金管楽器種類_1 金管楽器種類_2 金管楽器種類_3
木管楽器種類_1 木管楽器種類_2 木管楽器種類_3

分類はその名の通り「金管楽器=金属製」「木管楽器=木製」と言いたいところですが、実はそうではありません
「金管楽器=金属製」はほぼ当てはまりますが、木管楽器にはフルートやサックスのように金属製のものがあります。
詳しく触れませんが、この分類方法は発声の仕方(音の出し方)によって決められています。

    ヒント  
    金管楽器:::唇の振動が音の発生元
    木管楽器:::薄い板(リード)や楽器そのものの振動が音の元になります

金属製楽器は主に真鍮(黄銅、Brass)や洋白(洋銀)などの材質で作られています。 とりわけフルートは色々な材質で作られています。 普及品と呼ばれる比較的価格の安いものから、プロなどが使用する高級品の順で紹介いたします。

【フルートの材質】
洋白(洋銀)
 

洋白というのは銅、亜鉛、ニッケルの合金で光沢が美しく、展延性・耐疲労性が良い、絞り性良いという特徴からその他の楽器でも良く使われます。
身近なところでは500円硬貨もこの類です。
特徴は吹いた時の抵抗が少なく非常に鳴らしやすい、音色も華やかに良く響きます。 しかし線が細く軽い音になるという欠点があります。
吹き易く価格も比較的安いので、初心者や学校の部活動などで使われます。

 

銀(シルバー)
 

銀は金属の中で、最も光の反射率が高いため白く輝き、熱・音・電気が良く伝わる材質です。
純銀では柔らかすぎるため純度90~95%のものを使用します。
特徴は洋白に比べ非常に柔らかく、太く、透明感がある音色になります。音に丸みがある分、立ち上がりが悪い(歯切れが悪い)となる場合もあります。

 

金(ゴールド)
 

光り輝くゴールドです。
さすがに24金(純度99.99%以上)は珍しく、9金や14金や18金などが主になります。
特徴は純度によって様々ですが、その音色に密度やパワーがある、立ち上がりがシャープで輝かしい、重厚感があり深い音が出るなど非常に優れております。 しかし吹いた時の抵抗も強く、それをコントロールできるプロなどの上級者向けと言えます。
ですからアマチュア初心者などは使いこなせず、洋白の方が鳴りが良く吹き易いと言えます。

 

白金(プラチナ)
  貴金属の王様プラチナです。
その特徴は音量の幅、透明感、明瞭さ、音の伸び、密度の高さ、どれを取っても素晴らしいのです。ただし非常に重くパワーが必要なため、世界トップの奏者でなければ吹きこなせないそうです。
 
 
【希少価値と良い楽器の関係】
  普及品から高級品までを順番に紹介したのですが、材質自体の価値(価格)と楽器の価値(性能)は比例しているようです。
  洋白 プラチナ
希少性 低い~高い
材料の価格 安い~高い
楽器の価格 安い~高い
楽器の性能 低い~高い
  「希少価値がある高価な材質」=「楽器の値段が高い」=「良い音がする楽器」という式が基本的には成り立つのです。

貴金属である銀、金、プラチナなどは宝飾品としても同様に
「希少価値がある高価な材質」=「商品の値段が高い」=「輝きや耐久性が良い」とされます。 この様に世の中には、希少価値が高いほど値段も高く性能も良いされる物が多くあります。松茸やブランド牛や世界三大珍味、象牙の印鑑や毛皮などもそうかもしれません。 しかし人によってその嗜好も違うので絶対とは言えない訳です。

  高価なモノは財力だけではなく
使う人(所有するヒト)の技術経験も必要なようですよ。
「猫に小判」となりませんように。
 

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